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419. ニンテダニブのドイツ臨床レポート その1

ドイツ(ハイデルベルグ大学)が中心となった臨床レポートを読んだ。
Real-World Experience with Nintedanib in Patients with Idiopathic Pulmonary Fibrosis https://www.karger.com/Article/FullText/485933
IPF患者64人に対して、2014年6月から、2016年11月までニンテダニブを投与して、副作用やFVCの減少%を、治験結果と比較している。

結論は、「治験結果よりも被験者の条件は悪かったが、結果については差異は認められなかった」とのことだ。
個人的には、このレポートではハイライトされていないが、気になった点があるので、記事にすることにした。

対象となった64名の内訳だが、男性55名、女性9名。平均年齢は70.3歳、BMI(=身長を体重の二乗で割ったもの、適正体型では18.5~25)は27.5で、やや太り気味である。
FVCは基準値に対して71%が中心値で50%~92%の人が含まれている。DLCoは37%が中心値。

IPFと診断が下ってから平均約2年後で、ニンテダニブでの治療を開始する前に、約半数がピルフェニドン(=ピレスパ)、10名がステロイド、5名が免疫抑制剤の治療を受けている。
また年齢的なこともあるのだろう、他の循環器系や糖尿病などの疾病を抱える人が4~5割含まれているようだ。

さて、ニンテダニブ服用開始より3ケ月後、6ケ月後、9ケ月後において、FVCがどう変化していったか、の結果を表すグラフが下図である。
FVCが不変、5%未満の減少、5-10%の減少、10%以上の減少が、それぞれ何%であったかを示したのが下図だ。
fvc

患者のn数は、副作用による中断、死亡、急性増悪によりモニター不可などの理由により減っている。

さて、この図をどう読むか、どう感じるか、人によって様々なのではないだろうか。
少し自分の印象をまとめて頂きたいので、その2に続く、としたい。自分はこう思った、というコメントなどを頂けると興味深い。



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コメント

こんばんは。
情報提供ありがとうございます。

まず、おもったのは3ヶ月後と9ヶ月後つまりたった半年間での変動の大きさです。肺活量の変化なしと5%未満の減少の比率の低下が著しいと感じました。

つまりは時間の経過とともに抑止力もなくなる結果が推測されますね。残念です。

ターゲットが高齢で、他の疾患あったりと
全てにあてはまる結果ではないと期待します。

ニンテダニブ単体よりもピルフェドニン併用が推奨されてきそうですね。

気圧でSPO2の変動が大きくなりました。
冬の炎症でDLCO数値がどうも下がってしまったようです。

丹参茶増やして回復を期待したいところです。

No title

この表を見て・・・

*健康な人達だったらどんな結果になるんだろう?
*3か月から9か月で17人もいなくなっている!!
*飲み続けて左寄りの結果になっていくことが実証されたら飲み続けるんだけどなぁ・・・

と素人感想です。

Re: タイトルなし

ぼっち様
FVCの基準点は開始地点のFVCで、変わりません。それぞれ3ケ月後、6ケ月後、9ケ月後が基準点から何%の減少だったかです。
ですから、5%未満の人で、3%の減少があった人がそのままのスピードで進行したとすると、6ケ月後には6%程度となって、5%未満のグループから転落することになります。
この情報なしにグラフを出して、罠にかけたようで、すみませんでした。

Re: No title

がみさん
その2の記事が、ほとんどの質問に答えるものとなっています。
ぼっちさんやがみさんのようなコメントがとても自然な印象だと思います。
一度考えてもらってからのほうが理解が深まると思い、このようなトラップ記事となりました。
ご協力ありがとうございました。

*FVCが基準値以上の数値の人の経緯が分かるグラフも添付したので見て下さい
*実際には18人が脱落。死亡が11名、副作用のために服用中止が7人だそうです
*服用継続ができたグループは、ほぼ不変の結果です

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プロフィール

ゆりりん

Author:ゆりりん
1962年生まれの56歳、京阪神に生息。
2014年12月末にIPFの告知を受けてから、経過と探求の日々を綴っています