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415. 強皮症にニンテダニブ

間質性肺炎を伴った強皮症患者へのニンテダニブの治験が進行中である(記事150 .ニンテダニブ(オフェブ®)その5)。
実際に治験を受けられている方のブログ*も拝読した。また別のブロガーさん*の情報によると、強皮症患者へのニンテダニブの保険適用認可が目前なのだとか。

治験を受けられている方は、「2016年10月より膠原病による間質性肺炎の薬“ニンテダニブ”の治験に参加しています」と書かれている。
その後2017年7月のブログに「下痢が6月末から続いてました。回数は少ないのですが、水のような下痢便で体重が減り、凹んでます」と書かれている。

ここからは私の推測になるが、たぶん2016年10月~2017年6月初旬までは、プラセボ(偽薬)だったのだろう。
それまで約8ケ月。ここまでの治験データの集積で、 “強皮症由来の間質性肺炎の線維化抑制に有効”というデータがでたのだろうと思う。
そこで、プラセボ群→本物のニンテダニブ投与に変更が行われた。
それならば突然始まった下痢(ニンテダニブの典型的な副作用)の理屈が通る。

*共に私のブログでの引用許可をまだ頂いていないので、匿名のままでの記載とさせて頂く。

「膠原病に合併する間質性肺炎治療のNew Era」(2017)という論文を読んだ。
http://www.respiration.jp/erep/preview.php?x=40450006_20170417221949
非常に興味深い記述があったので骨子を列挙する。

・全身性強皮症に合併する間質性肺炎は50%の患者に認められる
・強皮症は①自己免疫②線維化③血管障害の三つの異常による障害に起因する疾患である。間質性肺炎も同様に肺血管障害、線維化、炎症が絡んでいる病態である
・進行時期も決まっておりonsetから4年以内に進行するとされており、関節リウマチと同様にWindow Of Opportunity**を逃さないことが重要である。(**発症から 5年以内の治療効果が大きい)
・今後期待される薬として、トシリズマブ***とニンテダニブがある

***リウマチの生物学的製剤、私の母には絶大な効果があった、商品名アクテムラ® http://kinseym.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

「間質性肺炎も肺血管障害が絡んでいる」と当たり前のように書かれている。
間質性肺炎の患者は、食事に気をつけて血管の健やかさを保つのが必要、血糖値スパイクは大敵だ、と書いてきた。肺血管だけが他の血管と切り離されているわけではない。少しでもQOLを保つためには、努力は必要だろう。

また全身性強皮症の方は、指先の血流障害がより顕著に出るようだ。であれば、血流を改善し、抗炎症効果があり、線維化を促すTGF-βを抑制する『丹参』(成分サルビアノール酸B)は、全身性強皮症の方には、IPFよりも大きな効果が望めるかもしれない。

なお、漢方薬(他の漢方とのブレンド)ではなく、単体で煮出して飲まれることをお勧めする。
漢方医は、私がリンクを貼った英語の学術論文については知りえない(呼吸器内科専門医でも読んでいる人は非常に少ないはずだ)。なので、漢方医の相談されると、ブレンドを薦められるのは必至だろうと思う。
ブレンドになった場合、サルビアノール酸の効能がどう変化するのか予測できない。
http://kinseym.blog.fc2.com/blog-entry-172.html
http://kinseym.blog.fc2.com/blog-entry-353.html



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↑私がネット購入している丹参とメトホルミン
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コメント

凄いです

ゆりりんさん、これどこから探して来たんですか?
実は、私が現在飲んでいるセルセプトがダメだった場合、次はアクテムラと言われており、私も探したのですが、リウマチ関連の記事は出てきても強皮症の記事は出てきませんでした、ありがとうございます。凄く参考になりました。

Re: 凄いです

ワンちゃん
おはようございます。
「全身性強皮症、ニンテダニブ」Googleで検索かけると、5番目か6番目くらいには出てきます。
検索かける時には「薬品名」を使うというのが鍵です。

強皮症への保険適用されるまでは、IPFへの商品名である「オフェブ」では、検索がひっかからない。
同様にRA薬の商品名「アクテムラ」では検索かからないが、「トシリズマブ」という薬品名では全身性強皮症との組み合わせで検索かかってくると思います。

そもそも

すみません。
私、そもそも検索していた時
SLEで検索かけていたんでした。
失礼しました。

Re: No title

匿名希望さま
記事416のコメントで同じ質問を受けて、そこで回答しています。
http://kinseym.blog.fc2.com/blog-entry-416.html
ご覧下さい。

早速のお返事ありがとうございました❗

Re: タイトルなし

どういたしまして。

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プロフィール

ゆりりん

Author:ゆりりん
1962年生まれの56歳、京阪神に生息。
2014年12月末にIPFの告知を受けてから、経過と探求の日々を綴っています