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記事一覧

507. 武漢発、新型コロナウイルスの臨床試験

武漢だけでなく湖北省全体にも拡大している新型コロナウイルス肺炎。ARDS(急性呼吸窮迫症候群)で死亡するケースが増えているようだ。肺疾患を持つハイリスク群としては、大変恐ろしい。どういう状況なのか、治療法は何が適切なのか、を調べてみた。患者41人のコホート研究論文が、権威ある医学雑誌the Lancetに発表されている。Clinical features of patients infected with 2019 novel coronavirus in Wuhan, Chinaここでは、武...

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506. 日本人女性、オフェブは100mgから

ニンテダニブは2015年10月にIPFの治療薬として、商品名オフェブで認可された。長期的な投与の安全性についてもINPULSIS-ON臨床試験で証明されている。全身性強皮症にもその適応が拡大されたが、IPFと違い、発症比率は12:1で、圧倒的に女性に多い病気だ。オフェブの副作用は下痢が有名だが、この薬は肝臓で代謝される薬で、肝機能の低下がより深刻な副作用である。劇症型になると命に関わる。今一度INPULSIS-ONの結果に戻るが、何...

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505. 2020年のウィッシュリスト

2020年が始まった。IPFだと分かった時、2020年頃が増悪の契機になるのではないかと想定していた。余命10年なら、逆算すれば4-5年前に何らかの変化が現れると思ったからだ。幸いなことに、今私の肺機能は告知からずっと安定していて、それと分かるスイッチは入っていない。初期段階で飲み始めた丹参とメトホルミン、頓服的に飲んだオフェブの効力だ。だからと言って油断大敵で、この病はむしろ「好事魔多し」のきらいもある。気を引...

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504. 去り行く2019、新しい年へ

振り返ってみれば。病の告知に揺れた2014年末ブログを書き始めたばかりの2015年末間質性肺炎の本質が見えてきて、10年は生きると決意した2016年末友を失い動揺した2017年末母を看取った2018年末2019年末は、ASANさんの訃報を知った。大変寂しいことだが、ASANさんの病歴を見ると、本当によくここまで頑張ってこられたなと思う気持ちのほうが強い。多分ご本人の努力と、信頼できる医療チームの存在、そして何よりも食べることへの意...

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503. スタチンの抗炎症作用

前回の記事で、「うつは炎症で起きる」という本をご紹介したが、この著者だけの仮説ではないようだ。スウェーデンの精神疾患患者約14万人を対象に分析した結果、スタチン(コレステロール低下薬)、Ca拮抗薬(降圧薬)、メトホルミン(糖尿病治療薬)を処方された患者は、自傷率や入院率が下がっていることが分かった、というもの。https://www.m3.com/clinical/news/653493骨子は以下の通り。・精神障害は中枢神経系の炎症を伴う...

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プロフィール

ゆりりん

Author:ゆりりん
1962年生まれの57歳、京阪神に生息。
2014年12月末にIPFの告知を受けてから、経過と探求の日々を綴っています