記事一覧

339. 挿管は要らない その3

記事59. 挿管は要らない その1で引用している論文は、「Noninvasive Ventilation in Acute Exacerbation of Idiopathic Pulmonary Fibrosis」2010年発表のもの。挿管しての人工呼吸器の装着は、「患者にとって益なし」と結論づける論文は2001年の段階で出ている。「Prognosis of patients with advanced idiopathic pulmonary fibrosis requiring mechanical ventilation for acute respiratory failure」IPF急性増悪時の最新薬...

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338. ハニカム

ハニカム柄は、日本の小紋柄と似てなくもない。グラフィックデザイナーなどが、一定の柄として普通に使う柄である。大理石、氷の結晶などと同様、自然界に存在するパターンを、グラフィック柄として活用する訳だ。ハニカム=honeycomb=蜂の巣である。このハニカム(蜂巣)がCT画像で、左右の両肺に、胸膜直下、肺底部に現れると、UIP (usual interstitial pneumonia 通常間質性肺炎)と画像分類され、膠原病やその他の特定要因...

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337. 治療しない選択 その2

もう一つのハードルが、「治療しない」と選択をしたら、相当苦しまなければ逝けないのではないか?という恐れがつきまとう、患者・家族側の不安だ。積極的な治療を行わないことと、有意義な緩和ケアが担保されていることは一対になっていなければならないのだが、これはまだまだ道のりとしては遠そうだ。病院の外来でもなく入院でもなく、施設入所下での医療(ホスピス含む)や在宅医療(訪問医療、訪問看護)をその前から受けてい...

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336. 治療しない選択 その1

日本呼吸器学会は4月に「成人肺炎診療ガイドライン2017」を発表した。この改定の目玉は、終末期にある高齢者の誤嚥性肺炎に対し、「積極的な治療を差し控える」選択肢を明示したことだ。誤嚥性肺炎というと、誤って食物が気管に入って起こる肺炎、と思っている人も多いと思う。だが実際には食物自体よりも、自身の唾液や痰などを正しく飲みこんだり吐き出したりできなくなることで、特に寝たきりの状態の人に多く起こり、治療して...

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335. 肺オルガノイド

6月19日の日経新聞に、iPS細胞で「ミニ臓器」脳や腎臓を再現、新薬開発に活用、という記事が載っていた。米国ボストンで6月14~17日に国際幹細胞学会が開かれ、その際にミニ臓器の研究発表が相次いだらしい。肺はどうだろう?と見たところ、米コロンビア大学が、線維症の症状を再現、とだけ書かれていた。少し英語で検索をかけてみたところ、国際幹細胞学会のホームページにすぐにたどり着いた。http://www.isscr.org/home/annual-...

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プロフィール

ゆりりん

Author:ゆりりん
1962年生まれの55歳、京阪神に生息。
2014年12月末にIPFの告知を受けてからの日々を綴っていきたいと思います